もうひとつの家




09. 模型のイメージ・・・奥の壁


macroの奥には真っ白な壁があります。店の奥の曲がり角にある、何も飾られていない余白のような壁。普段はあまり気にならない壁ですが、実はとて も大きくて目立つ場所にあります。店内の他の場所に比べるとこの壁の特徴は「何もないこと」なのかもしれない。そんな気持ちから「何もないこと」や 「余白」を建築のデザインに活かせないか、と考えました。

そこでここに置く建築では、とにかく大きくてガラ〜ンとした何もない家をイメージしました。建物は大きいのですが、キッチンやトイレや風呂を小さな箱 にまとめて、ベッドもその上に載せちゃいます。そうすると余った空間はすべて自由に使える大きな部屋になります。背の高い観葉植物を色んな所に置いた り、乗ってきた自転車をそのまま壁に立て掛けたり。まるでガレージや倉庫に住んでいるような気分。屋根や壁には巨大な窓が開いているので、家の中が外 のような明るい空間になります。たくさんの便利なものにあふれた家よりも、ガランとした何もない家の方が、実は自由に暮らすことのできる家なのかもし れません。


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